「50代男性が初めてのダンベルフライに挑戦」|20代女性トレーナーに学んだ胸トレの奥深さ

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「胸の筋トレなんて若い人がやるものでしょ」――正直、僕もそう思っていました。
50代にもなると、筋トレといえば健康維持やダイエットのイメージが強くて、“胸を鍛える”なんてピンと来ない人も多いはずです。

そんな僕が通っているパーソナルジムで、20代の女性トレーナーからこう言われました。
「〇〇さん、次は“ダンベルフライ”やってみましょう」

正直、そのときは「フライ?聞いたことあるけど、何だそれ?」という感じでした。やってみると――これがもう、見た目以上に地味でキツい!腕よりも胸の奥がジワジワと熱くなり、「あ、ここが使われてるんだな」と感じたのを今でも覚えています。

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でも、不思議なことにその“キツさ”の中に、なんとも言えない充実感がありました。
若い頃には気づかなかった「体の動かし方」や「筋肉と向き合う感覚」。
そして、女性トレーナーの的確なアドバイスのおかげで、トレーニングに対する考え方も少しずつ変わっていきました。

この記事では、僕が初めてダンベルフライを体験したときのリアルな気づきや、50代でも無理なく続けられる工夫、そしてトレーニングを通して感じた“心と体の変化”をお伝えします。

「胸トレなんて自分には関係ない」と思っている50代男性の方にこそ、読んでほしい内容です。
ゆっくり、一緒に胸を張る感覚を取り戻していきましょう。

1. ダンベルフライとの出会い:なぜこの種目だったのか

1-1. 胸筋が衰えると“姿勢”と“自信”が崩れる

50代にもなると、胸まわりの筋肉(大胸筋)の衰えを実感する瞬間が増えてきます。
デスクワークやスマホ操作が長くなると、自然と背中が丸まり、胸が閉じた姿勢になります。
その結果、呼吸が浅くなり、肩が前に出て、見た目まで「疲れた印象」「老けた印象」になってしまうんですよね。

僕も鏡に映る自分の姿勢を見て、ハッとしたことがあります。
「いつの間にこんなに背中が丸くなったんだろう…」
そんなとき、女性トレーナーが言ってくれた一言が印象的でした。

「胸を鍛えることは、“見た目”だけでなく“心の姿勢”を整えることです」

たしかに、背筋がピンと伸びて胸が開いている人は、それだけで堂々として見える。
そして、胸を鍛えることは単に筋肉を大きくするだけでなく、“自分に自信を取り戻すこと”でもあるんです。

1-2. トレーナーがダンベルフライを選んだ理由

僕が「胸トレって何をすればいいんですか?」と尋ねたとき、彼女が最初に提案したのが“ダンベルフライ”でした。
正直、最初は「ベンチプレスじゃないの?」と思いました。
でも彼女の説明を聞いて納得。

「プレス系は“押す力”ですが、フライは“伸ばす・感じる”力なんです」

ダンベルフライは、重い重量を扱うよりも“胸を開く感覚”をつかむのに最適な種目。
フォームが正しくできれば、軽いダンベルでもしっかり効きます。

トレーナーいわく、

「50代の筋トレは“動かす”より“感じる”ことが大事。筋肉に意識を向けることで、安全に、しかも効率的に鍛えられます」

つまり、年齢を重ねた体には「力まかせ」よりも「感覚重視」のトレーニングが合っているんですね。
実際にやってみると、その言葉の意味がよく分かりました。
一見シンプルな動きなのに、胸の内側がジワ〜っと熱くなり、普段使っていなかった筋肉が目を覚ます感覚。

この日、僕は「筋トレって、重さよりも意識なんだ」と初めて気づいたのでした。

2. 初挑戦!ダンベルフライのリアルな体験

2-1. 「胸で開く」感覚がわからない

初めてダンベルフライをやった日のこと、今でもよく覚えています。
トレーナーが軽やかに見本を見せながら言いました。

「腕で動かすんじゃなくて、胸で“開いて閉じる”イメージです」

頭では理解していても、実際にやってみると全然違う。
ダンベルを下ろすたびに腕や肩にばかり力が入り、肝心の“胸で動かす感覚”がつかめないんです。

僕:「うーん…腕ばっかり疲れますね」
トレーナー:「まだ肩が前に出てますね。胸を“見せるように”開いてみましょう」

そう言われて、背中を軽く支えられながらフォームを直される。
肩甲骨をぐっと寄せると、自然と胸が開き、姿勢が整う感覚がありました。

最初はたった2〜3kgの軽いダンベル。
正直、「これで鍛えられるのかな?」と半信半疑。
でも、フォームを整えるだけで動きの負荷がまったく違うんです。

トレーナー:「重さよりも、正しい動きを覚える方が大事。フォームを制する人が、筋トレを制しますよ」

その言葉に、50代でも“基礎から学ぶ”大切さを痛感しました。

2-2. 意識が変わると筋肉が“反応”する

2セット目に入ったとき、トレーナーが僕の胸にそっと手を添えて言いました。

「このあたりを“伸ばして、戻す”ように意識してみてください」

その瞬間、不思議な感覚が。
今まで感じたことのない“内側からじんわり熱くなる”ような刺激が胸の中心に走ったんです。

「これが“効いてる”ってことか…!」

思わず声が出そうになりました。
それまで腕で持ち上げていた重さが、急に“胸で支えている”感覚に変わる。
同じ動きなのに、意識を変えるだけでこんなに違うとは。

トレーナーはにっこり笑って言いました。

「そう、それです! 今、ちゃんと胸が動いてます!」

その一言がすごく嬉しかった。
まるで体の中のスイッチが入ったような感覚。

50代の体でも、正しいフォームと意識を持てば、まだまだ筋肉は反応する。
その手応えを感じた日が、僕にとって「筋トレが楽しくなった最初の瞬間」でした。

3. 翌日の筋肉痛が教えてくれたこと

3-1. “効かせた筋肉痛”と“無理した痛み”の違い

翌朝、目が覚めた瞬間に「お、来たな…」と思いました。
胸の中央、ちょうど鎖骨の下あたりがじんわりと熱を持っている。
でも、ズキズキするような痛みではなく、むしろ“いい心地”の余韻。

ジムでトレーナーに報告すると、彼女は笑顔で言いました。

「それは“いい筋肉痛”ですね! ちゃんと胸で動かせた証拠です」

なるほど。
これまで自己流で筋トレしていた頃は、腕や肩ばかり痛くなって、胸なんて何も感じなかった。
つまり、「使うべき筋肉に効かせる」ってこういうことなんだと、実感しました。

トレーナーが続けて言った言葉が印象的でした。

「多くの人が“重さ”を追いかけて肩を痛めちゃうんです。フォームを守れる範囲の重さで続けるのが、いちばん強くなる近道ですよ」

たしかに、重いダンベルを持つと“やってる感”はあるけれど、痛めてしまったら元も子もない。
この日、僕は“無理な筋トレ”と“効かせる筋トレ”の違いを、体で学びました。

3-2. 回復のプロセスも学び

その夜、トレーナーからLINEが届きました。

「今日はしっかり食べて、早めに寝てくださいね! 筋肉は“休んでいる間”に育ちます」

言われた通り、夕食には鶏むね肉と納豆、そしてプロテイン。
睡眠も7時間しっかり取ったら、翌々日にはすっかり体が軽くなっていました。

「筋肉痛=壊れた筋肉の修復反応」だと、トレーナーから聞いたとき、ちょっと感動しました。

「筋肉は“壊して終わり”じゃなくて、“育てる”もの。焦らず見守ってあげるのが大事なんです」

なるほど、50代の体づくりって、まるで庭の手入れのようなものだなと思いました。
急に咲かせようとしても無理で、日々の水やり(食事)と日光(睡眠)で、少しずつ強くなっていく。

筋肉痛の3日間を通して、「鍛える」と「回復する」はセットなんだと理解。
それを実感できたのは、まぎれもなくこの“初めてのダンベルフライ”のおかげでした。

4. 50代男性にとってのダンベルフライの効果

4-1. 姿勢と見た目の変化

ダンベルフライを始めて数週間。
気づけば、日常の中で「胸を張る」姿勢が自然にできるようになっていました。
以前はパソコン作業のせいで、背中が丸まりがちだった僕ですが、今では背筋がすっと伸びて、呼吸が深くなったように感じます。

ある日、鏡の前でジャケットを羽織った瞬間、思わず「おっ」と声が出ました。
肩のラインが整って、胸元が締まって見える。
同じ服なのに、まるでシルエットが変わったようでした。

さらに、久しぶりに会った同僚から「なんか若くなった?」と言われたときは、正直うれしかったです。
体の変化って、数字よりも見た目や雰囲気に出るんですね。

トレーナーも言っていました。

「胸を鍛えると“姿勢の印象”が変わります。堂々とした姿勢は、それだけで若々しく見えるんです」

ダンベルフライは、単なる筋トレじゃなく、“姿勢のリハビリ”でもある。
そう実感した瞬間でした。

4-2. メンタル面の変化

筋トレを続けていくうちに、もう一つ意外な変化がありました。
それは、心が安定してきたこと。

トレーニング中は、仕事のことも、日々の小さな悩みも、不思議と頭から消えていきます。
「胸を開いて、閉じる」——ただそれだけに集中している時間は、まるで瞑想のようでした。

そんな僕を見て、トレーナーが言った言葉が印象的でした。

「トレーニングは“考える時間”ではなく、“感じる時間”です」

なるほどと思いました。
体を動かすことは、頭を休めることでもあるんですね。

仕事や家庭でプレッシャーの多い50代にとって、筋トレは“自分を整える時間”。
汗をかいて、筋肉に意識を向けるだけで、心のモヤモヤがスッと軽くなる。

最近では、ジムに行くのが「体を鍛えに行く」よりも、「気分を整えに行く」感覚に近くなりました。
トレーナーの言葉を借りるなら、ダンベルフライは——
“胸を鍛える”というより、“心を開く”トレーニングなのかもしれません。

5. 継続するための工夫とトレーナーのアドバイス

5-1. 「1回の質」にこだわる

トレーニングを始めた頃は、つい「何回できたか」「重さを上げられたか」に意識がいっていました。
でも、トレーナーに言われた一言で、その考え方が変わりました。

「10回のうち、1回でも“完璧に効いた”ならOKです」

その言葉を聞いて、ハッとしました。
数や重量にこだわるよりも、1回1回の“質”を大切にすることが、結果的に一番の近道なんだと。

それからは、ダンベルを上げ下げするたびに「今、胸に入っているか?」を意識。
鏡を見ながらフォームを確認し、動作を丁寧に行うようにしました。

トレーナーはよくこう言います。

「無理に回数をこなすより、“1回を丁寧に”です。筋肉は誤魔化せません」

確かに、“なんとなく10回”よりも、“1回を意識した10回”のほうが、終わったときの満足感も違います。
その日できるベストを出すこと。それが継続のコツだと気づきました。

5-2. 小さな成長を記録する

筋トレを続けるうえで、もうひとつ大事なのが「記録をつけること」。
最初はトレーナーに勧められて、半信半疑でノートをつけ始めました。

「重さ:3kg」「回数:10回×2セット」
そんな数字に加えて、「今日は胸で感じられた」「姿勢が安定した」といった感覚もメモします。

これが、意外とモチベーションになるんです。
数週間前のページを見返すと、
「最初はフォームを崩さず5回しかできなかったのに、今は10回できてる」
そんな小さな変化が、自信につながっていきます。

トレーナーも言っていました。

「数字よりも、“続けている自分”を褒めてあげましょう」

たとえ少しずつでも、積み重ねた日々が確実に自分を変えている。
その実感があるからこそ、「今日もやろう」と思えるんですよね。

ダンベルフライを通じて学んだのは、筋肉だけじゃなく、“続ける力”の大切さ。
無理をせず、自分のペースで積み重ねることが、50代からの体づくりには何よりも大事なんだと思います。

6. 女性トレーナーから学んだ“50代のトレーニング哲学”

トレーニングを続けていく中で、20代の女性トレーナーの言葉が、何度も心に残りました。
それは、「若さを取り戻すんじゃなくて、“今の自分を最高にする”ことが大事です」という一言です。

最初は、“若い人みたいに動けるようになりたい”という気持ちがどこかにありました。
でも、彼女の言葉を聞いてから、「比べるのは過去の自分じゃなく、今ここからの自分なんだ」と思えるようになったんです。

無理せず、誠実に積み重ねる

トレーナーはいつも「無理をしないでください」と言います。
「50代の筋トレは“我慢比べ”ではなく、“継続の競技”です」とも。

その言葉通り、筋トレは一気に成果を出すものではありません。
1回1回の動きを丁寧に、正しく積み重ねていくことが、筋肉を育て、心を整えてくれます。

「フォームを守る誠実さが、体を変えるんですよ」

トレーナーがそう言ったとき、どこか人生にも通じる言葉だなと思いました。
誠実に積み重ねる姿勢は、仕事でも人間関係でも同じ。
筋トレを通して、“生き方のリズム”を見直すきっかけになった気がします。

「筋トレって、人生の縮図ですよね」

ある日のトレーニング後、トレーナーがふと笑いながら言いました。

「筋トレって、人生の縮図ですよね。頑張りすぎると壊れるし、サボると衰える。でも、コツコツやってると、ちゃんと報われる。」

その言葉を聞いたとき、胸にスッと落ちるものがありました。
確かに、筋トレも人生も、焦らず続ける人ほど、結果的に強くなる。

50代からこそ、“体と心の再出発”ができる

ダンベルフライを通じて感じたのは、50代でも“体はちゃんと応えてくれる”ということ。
そして、心も一緒に若返っていくということです。

若い頃のように無理はできないけれど、今の自分だからこそ味わえる“成長の喜び”があります。
「まだまだ伸びしろがある」と思える日々は、想像以上に前向きで楽しい。

トレーナーの言葉を借りるなら、

「50代は、体と心の再出発ができる年代です」

筋トレは単なる運動じゃなく、自分を見つめ直す時間。
ダンベルを持ち上げるたびに、「まだ変われる」と感じられる——
それが、50代からのトレーニングの最大の魅力なのかもしれません。

まとめ

ダンベルフライは、ただ胸の筋肉を鍛えるだけの種目ではありません。
それはむしろ、「姿勢を整え、意識を取り戻し、自信を取り戻すトレーニング」です。

軽いダンベルでも、呼吸を整えて、フォームを丁寧に意識することで、
確実に“効いている感覚”を味わうことができます。
その小さな実感が積み重なると、気づけば姿勢が変わり、気持ちまで前向きになっていく。

トレーニング中に、トレーナーがふと笑顔で言った言葉があります。

「50代だからこそ、筋トレは“深く味わえる”んです」

その言葉の意味が、今はよくわかります。
若い頃のように勢いで動かすのではなく、
一つひとつの動きを“感じながら”行うからこそ、心と体がつながっていく。

鏡の前で胸を張ったとき、
「少しだけ、昨日より強くなった自分」に出会える——
それが、50代から始めるダンベルフライの一番の魅力です。

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