パーソナルジムに通い始めて半年が経ちました。筋トレ初心者だった頃と比べると、少しずつ体が変わってきた実感があり、今では週に1〜2回のジム通いに加えて、自宅でも軽めのトレーニングをするのが日課になっています。
ある日、自宅でいつものように「サイドウォーク(バンドを使って横に歩くトレーニング)」をしていたときのこと。ちょっと気合を入れすぎたのか、トレーニング後から腰のあたりに違和感が。普段ならすぐに引くはずの張りが数日続き、次のジムの日にもまだ少し痛みが残っていたんです。
不安を感じて、ジムのトレーナー(20代の女性)に相談してみました。すると、「じゃあ今日は、レッグレイズはお休みにして、プランクにしてみましょうか」と提案されました。
正直、プランクってテレビや雑誌ではよく見かけるけど、「地味な見た目ほどキツいやつでしょ…?」というイメージ(笑)。でも腰に負担が少なく、それでいて体幹にはしっかり効くとのこと。おまけにマット1枚あれば自宅でもできるということで、「それならやってみようかな」と軽い気持ちでスタートしました。
こうして、僕の“プランク生活”が始まったわけです。
プランクとは何か(初心者向けの説明)
「プランクって何?」と聞かれると、正直ちょっと説明しづらいところもありますが、ざっくり言えば“うつ伏せで止まってるだけの筋トレ”です(笑)。
でもこの「止まってるだけ」が、実はすごい。
プランクは、腹筋・背筋・お尻・肩など、いわゆる“体幹”と呼ばれる部分をまんべんなく鍛えるトレーニング。ジムに行かなくても、マット1枚あれば家のリビングでも、寝室でも、どこでもできる。しかも動きが少ないから、騒音も気にならない。道具も一切不要。時間もかからない。
そしてなにより、腹筋運動よりも腰にやさしいというのが、50代には本当にありがたいポイントなんです。
僕も若い頃は「腹筋=上体起こし」だと思っていて、気合で何十回も起き上がっては、腰を痛めてやめる…そんな無限ループを繰り返していました。でもプランクなら、腰を反らさないように注意して姿勢をキープするだけで、しっかりと体幹に効く。
最初にトレーナーから言われたのは、「見た目は地味だけど、効きますよ!」のひと言。その意味は、やってみてすぐにわかりました(笑)。
“しんどくないのに効いてる”感覚。これ、50代にとっては理想のトレーニングじゃないかと思います。
やってみた感想(リアルな体験談:40秒×3セット)
さて、トレーナーに「腰に優しくて効くからやってみましょう」と言われて、さっそくプランクに挑戦。とはいえ、最初はちょっとナメてました。「ただ止まるだけでしょ?」って。
ところが、いざ始めてみると…
40秒が長い!!
いや、本当に。20秒を過ぎたあたりから、お腹がプルプル、背中にも力が入ってきて、気がつけば全身が震えてる。見た目はまったく動いてないのに、体の中は大騒ぎ(笑)。トレーナーが横で「あと10秒!」って声をかけてくれるけど、その10秒がやたら長く感じるんです…。
1セット終わった時点で「え、これをあと2セットやるの?」と本音が漏れましたが、なんとか40秒×3セットをクリア。終わったあとは、達成感より「ぐったり感」のほうが大きかったですね。
でも、翌日。
朝起きると、お腹と背中がじんわりと筋肉痛。この“じんわり”が嬉しかった。「あ、ちゃんと効いてたんだ」っていう確かな手応えがあるんです。
そこから、2日に1回ペースでプランクを継続。すると1週間も経たないうちに、
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立ち姿が少しシャキッとしてきた
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腰にグラつきがなくなった感じ
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気のせいか、ズボンのウエストが少しゆるくなった?
そんな小さな変化を感じるようになりました。
2週間ほど経つ頃には、プランク中に耐える余裕も少し出てきて、40秒が「まぁなんとかなる」くらいに。呼吸を意識したり、フォームをキープすることに集中できるようになったことで、より体幹に効いている感覚も増してきました。
やってみて一番驚いたのは、**“地味だけど確実に変わる”**ということ。鏡を見ると、お腹のラインがちょっとだけスッキリしてきた気がするし、なにより「体幹が安定すると、日常の動作が楽になる」というのは本当でした。
階段の上り下りや、前かがみでの荷物運びなんかも、体に無理がかからなくなってきたんです。これは大きな変化でしたね。
続けるための工夫
プランクって、やってみると分かるんですが…「地味にキツい」からこそ、続けるのが一番むずかしい!
実際、最初の3日くらいは気合で乗り切れても、その後「今日は疲れてるし…」「明日でいいか」なんて日も出てきます。50代ともなると、体力だけじゃなく“気力”のコントロールも大事ですよね。
そこで僕が取り入れた「ゆるく続けるコツ」をいくつかご紹介します。
● 朝のニュースを見ながら
これは意外とハマりました。朝のテレビニュースを見ながらプランク。ちょっと気を紛らわせながらできるので、「あれ、もう終わった?」って感覚になることも。スマホでラジオや音楽を流すのもアリです。
● 寝る前の“お決まりルーティン”にする
夜、歯を磨いてストレッチしたあとに「ちょっとだけプランク」。この“ながれ”を作ると、意外と体が覚えてくれるんですよね。
「1セットだけでもやっとこうかな…」という気持ちになればOK。やるだけで翌朝の目覚めが少し良くなる実感もあって、自然と習慣になっていきました。
● キッチンタイマーでリズムをつくる
これ、意外とおすすめです。スマホのタイマーでもいいんですが、**物理的なタイマーの“カチカチ音”**があると集中力が増すんですよ。
「あと10秒…」と思ってるときに“チンッ”と鳴ると、なんとも言えない達成感(笑)。リズムができると、体も反応しやすくなってきます。
● 最初は20秒でも全然OK!
僕も、最初は40秒なんてムリでした。正直、**「20秒でも限界…」**って感じ。
でも、大事なのは“完璧にやること”じゃなくて、**“続けること”**なんですよね。20秒×1セットでも、じわっと汗が出ますし、筋肉にしっかり効いてきます。
慣れてきたら「25秒→30秒→40秒」と伸ばしていけば大丈夫。3セットやるのも無理に1日でやらなくていいんです。「朝に1セット、夜に2セット」でもOK。自分のペースで取り組めるのが、プランクのいいところです。
習慣って、気合いじゃなく“流れ”で作るもの。日々の生活にちょっとした工夫を加えるだけで、プランクはちゃんと続けられますよ。






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