50代に入ってから、腰の重さが抜けない——。
朝起きた瞬間から「なんとなく痛い」、デスクワークの後は「ズーンと重だるい」。
そんな悩みを感じている方は多いのではないでしょうか。
実は、50代になると腰痛が増えるのは“自然なこと”でもあります。
加齢により筋肉が衰え、姿勢は崩れやすくなり、さらに仕事やスマホで前かがみの姿勢が続く。
これらが積み重なり、腰に負担がどんどん集中してしまうのです。
とはいえ、「腰痛あるのに筋トレなんて危ないだろ…」と感じる気持ちはよくわかります。
私自身も同じで、ジムに通い始めた当初は、
「痛いのに動いたら悪化しそう」
と不安で一歩踏み出せませんでした。
そんな時、担当の女性トレーナーがやさしく言ってくれました。
「50代の筋トレは、“使うべき筋肉を絞れば”安全ですよ。むしろ腰痛予防になります。」
さらに、
「間違った筋トレをすると腰痛は悪化します。でも、正しい種目だけ選べば腰は守れますよ」
と続けてくれたのが、とても印象的でした。
実際、私は「軽い負荷」「正しいフォーム」だけを徹底することで、腰への不安はほぼゼロに。
そして気づけば、
“腰痛持ちだったのを忘れるくらい”
ラクに過ごせるようになりました。
この記事では、そんな私がトレーナーから学んだことをもとに、
-
50代が腰痛になりやすい理由
-
避けるべき落とし穴
-
今日からできる安全な筋トレ
を、親しみやすいトーンで丁寧にお伝えします。
「腰痛が怖い」「でも筋トレも気になっている」という方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
1. なぜ50代男性は腰痛になりやすいのか
1-1. 加齢による筋力低下が腰に直撃する
50代になると、全身の筋肉は徐々に衰えていきます。
その中でも特に弱りやすいのが、体幹(腹まわり)とお尻の筋肉です。
この2つは、実は腰を守る“サポーター”のような役割を持っています。
ところが、このサポーターが弱るとどうなるか?
弱くなる → 姿勢が崩れる → 腰が支えられない → 痛みが出る
まさに負の連鎖です。
女性トレーナーにも、最初のカウンセリングでこう言われました。
「腰が痛い方は、腰そのものより“支える筋肉”が弱いことが多いんです。」
たしかに、私も腹筋やお尻のトレーニングが苦手で、長年ほぼノータッチでした。
気づかないうちに腰へ負担を押し付けていたわけです。
つまり、50代からの腰痛は“老化”ではなく、
“腰を守る筋肉が弱っているサイン”
とも言えるのです。
1-2. デスクワーク・座り姿勢が大きな原因
現代の50代男性は、仕事のスタイルが大きく変わっています。
若い頃よりもデスクワークが増え、座っている時間が圧倒的に長い。
しかし、この“座りっぱなし”が腰痛の最大の敵です。
-
長時間座る
-
腰まわりの筋肉が固まる
-
骨盤が後ろに倒れる(後傾)
-
腰のカーブ(S字)が失われる
-
腰にダイレクトに負担がかかる
さらに、スマホを見るときの前かがみ姿勢も重なり、腰には常にストレスがかかり続けます。
女性トレーナーも、姿勢チェックのときに言っていました。
「デスクワークの方は、腰痛じゃない人のほうが珍しいですよ」
確かに、1日中パソコンと向き合っていた自分を思い出すと、腰に負担がないわけがありませんでした。
1-3. 「動かない」ほど腰痛は悪化する
腰痛があると、多くの人が自然とこう考えます。
「痛いから動かさないほうがいい」
ところがこれは、50代の腰痛にとっては最悪の選択。
動かさないことで、筋肉はどんどん衰え、硬くなり、血流も悪くなる。
その結果、腰への負担はさらに増してしまいます。
女性トレーナーにも、強くこう言われました。
「腰痛は“正しく動けば”良くなります。動かさないほうが悪くなるんです。」
実際、私も腰が重い日はストレッチすら怖くてやらなかったのですが、
正しい動きを教えてもらってからは、むしろ動いたほうがラクになることを実感しています。
“痛い=安静”は必ずしも正解ではない。
むしろ50代以降は、
適切に動くことこそ最大のケアになる
というわけです。
2. 腰痛が怖い50代が筋トレを避けるべき理由
「腰が痛いのに筋トレなんて無理だよ…」
そう感じる50代は本当に多いです。僕自身、ちょっと腰がズキッとしただけで「今日はやめておこう」と思っていました。
でも、女性トレーナーに相談したとき、返ってきた言葉は意外なものでした。
「腰痛がある人ほど、正しく筋トレしたほうが良くなりますよ」
この一言を聞いたとき、「ほんとに?」と疑ったのですが、理由を聞いて納得。
実は 腰痛改善に最も効果が高いのは“正しい筋トレ” なんです。
● 本当は筋トレが腰痛改善に最も効果が高い
腰が痛い理由の多くは
「腰に負担が集中してしまっている」
という構造的な問題から起きています。
腰に負担が集中する背景には、
-
お尻の筋肉が使えていない
-
体幹が弱くて腰が支えられていない
-
背中の筋肉が働かず姿勢が崩れている
これらの“筋肉の弱さ”がほぼ必ずあります。
つまり、筋肉を正しく使えるようにすれば
腰にかかる負荷そのものを減らせる
というわけです。
女性トレーナー曰く、
「50代の筋トレは“攻める”んじゃなくて“守る”が基本です」
50代は若い頃のようにガンガン攻める筋トレは必要ありません。
むしろ、必要な筋肉だけをピンポイントで鍛えるほうが腰痛予防には効果的です。
● 「正しい部位」を鍛えれば腰を守る力が強まる
腰に負担がかかりやすい人の多くは、
本来働くべき筋肉が働いていない 状態です。
特に50代で弱りやすいのは…
-
お尻(大臀筋)
-
体幹(腹横筋)
-
背中(広背筋・僧帽筋中部)
これらが弱ると、腰が“代わりに体を支えようとする”ため、常に腰が疲れます。
逆に、この3つの筋肉を鍛え直すと、
✔ 姿勢が自然と整う
✔ 腰の負担が激減する
✔ 日常生活の動作が軽くなる
結果として、腰痛になりにくい身体に変わっていきます。
● 一方で、間違った筋トレは腰痛を悪化させる
問題なのは…
自己流で“危険な筋トレ”をしてしまう人が多いこと。
特に50代がやりがちなNGパターンはこちら。
● 無理なスクワット
しゃがむ角度が深すぎたり、膝が内側に入ったりすると腰にダメージ。
● 重いダンベルを使う
「若い頃はこの重さでやってたから…」と見栄を張ると一発で腰に来ます。
● 反り腰のままやる腹筋運動
腰がガッツリ反るフォームだと、むしろ腰痛悪化の原因に。
● 勢いを使ってバタバタ動く
フォームが乱れ、腰にかかる負荷が跳ね上がる。
女性トレーナーもこう言っていました。
「50代の男性は“力で押し切る”クセが強いです。勢いは腰の天敵ですよ」
確かに僕自身も、「まだまだ若い!」と力任せにやって失敗したことがあります…。
3. 50代が選ぶべき“腰に優しい”筋トレ種目4選
ここからは、女性トレーナーから教わって僕自身が効果を実感した
“腰痛に悩む50代でも安全にできる筋トレ”を紹介します。
無理な動きは一切なし。
どれも 軽い負荷 × 正しいフォーム を守れば、今日から始められます。
3-1. 【最優先】ヒップリフト(お尻を鍛えて腰を守る)
ヒップリフトは、寝ながらできる超安全な種目です。
手順は簡単。
-
仰向けで膝を立てる
-
お尻をゆっくり持ち上げる
-
上げきらず、腰が反らない位置で止める
-
ゆっくり下ろす
ポイントはただ一つ。
腰で上げず、お尻で持ち上げること。
女性トレーナーもこう言っていました。
「腰痛の人ほど、お尻が眠っていますよ」
お尻が使えるようになると、腰の負担が一気に軽くなります。
50代がまず鍛えるべき筋肉、それがお尻です。
3-2. 【座ってOK】チューブ・ローイング(背中を鍛えて姿勢改善)
猫背は腰痛の大きな原因。
背中の筋肉が弱いと、どうしても前のめりの姿勢になってしまいます。
チューブ・ローイングなら、座ってできるうえに負荷も軽いので安心。
やり方は、
-
チューブを両手で持って、軽く張る
-
胸を張りながら後ろへ引く
-
肩をすくめずに、肘を後ろへ
-
ゆっくり戻す
女性トレーナーからのアドバイスはこれ。
「肩を上げないで、胸を張って引きましょう」
正しくできると、背中がスッと伸びて腰がラクになります。
3-3. 【超安全】ドローイン(体幹を強化する基本動作)
ドローインは“最も安全で効果の高い体幹トレーニング”。
やり方はシンプルで、
-
ゆっくり息を吐きながら
-
下腹部を軽く引き込む
-
そのまま自然に呼吸を続ける
これだけ。
腹圧が高まり、腰椎(腰の骨)が安定します。
トレーナーの名言はこちら。
「体幹は重りより“呼吸”のほうが効きますよ」
本当にその通りで、50代でも安心して続けられる優秀な種目です。
3-4. 【腰に優しい】ウォーキングランジ(脚・体幹をまとめて強化)
ウォーキングランジは歩くように進むだけで、
太もも・お尻・体幹をバランスよく鍛えられます。
ポイントは「ゆっくり」「大股にしすぎない」。
女性トレーナーによると、
「膝とつま先の向きだけ揃えれば大丈夫です」
大きく踏み出しすぎると腰に負担がかかるので、
50代は“ゆっくり確実に”が基本です。
4. 腰痛持ちの50代が筋トレするときの4つのコツ
せっかく筋トレを始めても、やり方を間違えると腰痛が悪化してしまいます。
逆に言えば、「コツ」をおさえれば50代でも安全に続けられるし、効果も出やすくなります。
僕が女性トレーナーから教わって、特に役立ったポイントがこちらです。
4-1. 痛みの出ない範囲でOK
まず大前提として、筋トレは 痛みが出ない範囲でやるのが正解。
昔の体育会系のように「痛くても頑張れ!」は完全に逆効果です。
特に50代になると、痛みのある動作を続けることで
筋肉ではなく“関節”や“腰椎”に負担がかかってしまいます。
女性トレーナーの言葉がとても印象的でした。
「痛くないのが正解です。気持ちよく動ける範囲でやりましょう」
この“気持ちよく動ける”という感覚を基準にするだけで、安全性は一気に上がります。
4-2. 呼吸を止めない
意外と多いのが、力んで 息を止めながら動いてしまうクセ。
息を止めると腹圧のかかり方が悪く、腰に余計な力が入ります。
正しい呼吸のポイントはシンプル。
-
力を入れる前に吸う
-
動いた時に吐く
たったこれだけで、体幹が安定して無理なく動けます。
女性トレーナーにもよく言われました。
「呼吸が止まると腰が固まりますよ〜」
50代は特に呼吸が浅くなりがちなので、軽い動きでも呼吸を意識すると効果が変わります。
4-3. 毎日やらなくていい
これも勘違いしがちなポイントですが、
筋トレは“毎日”やる必要はありません。
むしろ、休息を挟んだほうが筋肉はしっかり働いてくれます。
女性トレーナーによると、
-
週3回
-
1回10〜15分
これだけで 腰痛改善には十分 なんだそうです。
つまり、
「気合い」ではなく「継続」が最大の効果を生みます。
4-4. 日常の姿勢を少しだけ意識する
腰痛改善は、トレーニング時間だけで決まるわけではありません。
「日常の姿勢」をほんの少し意識するだけで、腰への負担が大きく下がります。
たとえば…
-
スマホを見るときに頭を前に出さない
-
座りっぱなしを避ける(1時間に1回立つ)
-
骨盤を立てる意識を持つ
この3つだけで腰の負担は本当に変わります。
女性トレーナーの一言。
「姿勢が整うだけで腰痛は半分なくなりますよ」
特に“骨盤を立てる”意識は即効性があって、僕もすぐに変化を感じました。
5. 女性トレーナーと続けて感じた変化
正しく筋トレを続けていくうちに、僕の身体にも少しずつ変化が出てきました。
どれも「50代でも本当に変われるんだ」と実感できるものでした。
● 朝の腰の重さが軽くなった
以前は、朝ベッドから起き上がるときに
「うわ、今日も腰が重い…」という感覚がありました。
でも、トレーナーの指導通りに
“お尻・体幹・背中”を鍛えるようにしたら、
朝の腰の違和感が明らかに軽くなりました。
● 長時間のデスクワークでも痛みが出にくくなった
仕事でデスクに向かう時間が長い日は、夕方になると腰がズーンと重くなっていたんです。
ところが、トレーナーのアドバイス通り「背中と体幹」を意識するようにしたら、
座っていても腰が疲れにくくなりました。
● 姿勢が自然と良くなり、疲れにくくなる
不思議なのは、筋トレを頑張ってるというより
“姿勢が勝手に良くなる感覚” が出てくること。
背中が働くようになり、お尻も使えると、身体が前のめりになりにくくなります。
結果として、一日中の疲れが明らかに減りました。
● トレーナーに褒められるとモチベーションが上がる
ある日、トレーナーからこう言われたんです。
「お尻が使えるようになってきましたね」
たった一言なんですが、自分の中で“変われてる感”が湧いてきて、
そこから筋トレのモチベーションが一気に上がりました。
● 自分でも“体幹の安定”がわかるように
最初は筋肉が働いている感覚がわかりませんでしたが、
続けるうちに「今、体幹で支えられてるな」という感覚が徐々に身についてきました。
これがあると、日常の動作も安定して、腰の負担が本当に減ります。
● 印象的だった言葉
最後に、女性トレーナーから言われた言葉がこちら。
「50代はまだまだ強くなれますよ。腰痛は年齢じゃなくて扱い方です」
この言葉が、僕の腰痛に対する考え方を大きく変えてくれました。
まとめ
最後に、この記事で伝えたい要点をシンプルにまとめます。
-
腰痛は“正しい筋トレ”で確実に改善できる
-
50代は無理な重さより「フォーム」と「安全性」が最重要
-
お尻・体幹・背中を鍛えることで腰を守れる
-
トレーナーのアドバイスで、自分の弱点に気づける
-
週3回・1回10分でも十分効果が出る
-
「腰痛だから筋トレは怖い」は大きな誤解
-
正しく選べばむしろ腰痛予防の“最短ルート”になる
そして、僕がいま感じていることは…
「腰痛改善は、思っていたより簡単だった」
この一言です。
50代でも、いや50代だからこそ、
正しい筋トレを味方にすると身体は必ず変わります。









コメント