50代になってくると、ふとした瞬間に「あれ?腰が重いな…」と感じること、ありませんか?
朝ベッドから起き上がるとき、靴下を履こうと前かがみになったとき、買い物袋を持ち上げたとき…。若い頃は何ともなかった動作が、じわじわと腰にこたえるようになります。
私もその一人でした。
特にデスクワークが多い日は、夕方になると腰まわりが固まったように重く、つい猫背で過ごしてしまう…。
「このままでは将来、もっと動けなくなるんじゃないか」という不安がじわっと湧いてきました。
そんなときに出会ったのが、デッドリフトという筋トレ種目。
最初は「なんだかハードそう」「腰に悪そう」と思っていましたが、正しいやり方を学べばむしろ腰を守り、全身を強くしてくれると知ったんです。
…とはいえ、最初から順調だったわけではありません。
フォームを間違えて腰を痛めた“失敗経験”もあります。
でも、その失敗から学び、腰に優しい方法を見つけたことで、今では安心して続けられるようになりました。
この記事では、50代からデッドリフトを始めた私の体験談として、
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腰に優しいやり方のポイント
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実際にやらかした失敗談
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安全に続けるための工夫
を、包み隠さずシェアします。
これから筋トレを始める方、腰の衰えを感じている方の参考になれば嬉しいです。
1. なぜ50代からデッドリフト?
1-1. 加齢と筋力低下の現実
50代になると、「年齢とともに筋肉が落ちる」という言葉が現実味を帯びてきます。
実際、筋肉量は40代後半から年間1%ずつ減っていくと言われていて、放っておくと10年後にはかなりの差になります。
筋肉が減ると、ただ力が弱くなるだけじゃなく、姿勢が崩れやすくなり、腰や膝への負担が増加。結果として腰痛や疲れやすさが日常化してしまうんです。
私も50代に差し掛かったころ、「なんだか背中が丸くなった?」と家族に指摘され、ショックを受けました。そこで筋トレを始めようと思ったんです。
1-2. デッドリフトの魅力
「デッドリフトって、若い人がガンガンやるハードな種目でしょ?」
…正直、私もそう思ってました。
でも実は、デッドリフトは全身を効率よく鍛えられるオールラウンダー種目。
背中、腰、脚、腕…と、一度にたくさんの筋肉が動くので、短時間でもトレーニング効果が高いんです。
しかも、正しいフォームを身につければ腰まわりの筋肉(脊柱起立筋やハムストリングス)が鍛えられ、結果的に腰の安定感が増して、腰痛予防にもつながる。
これは50代の私たちにとってかなりの魅力です。
1-3. 健康寿命を延ばすための投資
デッドリフトは単なる筋トレではなく、未来の自分への投資だと感じています。
例えば、
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買い物袋を楽に持ち上げられる
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階段をスムーズに上れる
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長時間歩いても腰が疲れにくい
こうした「日常の快適さ」が手に入るのは、数字では測れない大きな価値です。
50代からでも遅くはありません。むしろ今始めることで、70代・80代の生活がずっとラクになります。
次は、私が実際にデッドリフトに挑戦してやらかした“失敗談”についてお話しします。
2. 初挑戦での失敗談
2-1. ジムで見よう見まねで始めた結果…
私がデッドリフトを最初にやったのは、近所のジムに入会して間もない頃。
周りの若い人たちが軽々とバーベルを持ち上げているのを見て、
「よし、自分もやってみよう!」と、深く考えずにスタートしました。
結果は…数日後、腰がズーンと重い痛みに襲われました。
正しいフォームも知らず、見よう見まねでやったことが完全に裏目に出た瞬間です。
2-2. 何が悪かったのか?
あとからトレーナーに指摘されて分かったことですが、原因はこの3つでした。
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背中の丸まり
引き上げるときに腰だけで力を入れ、背中が丸まっていたんです。
これでは腰への負担が大きく、痛めるのも当然。 -
重量設定のミス
「これぐらいなら持てそう」と見た目で判断し、いきなり重めのバーベルに挑戦。
筋肉よりも先に関節と腰が悲鳴を上げました。 -
ウォームアップ不足
ストレッチも軽い動きもせず、いきなり本番の重量。
冷えた筋肉に負担をかければ、ケガのリスクは一気に跳ね上がります。
2-3. 痛みから学んだ教訓
この経験から学んだのは、シンプルだけど超重要なことです。
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フォームは命
正しいフォームを覚えるまでは、軽い重量で徹底的に練習する。 -
重量は欲張らない
持ち上げられる重さと、腰に優しい重さは別物。安全第一で設定する。
この2つを守るだけで、デッドリフトは「腰を痛める種目」から「腰を守る種目」に変わります。
次は、この失敗を踏まえて私が取り入れた“腰に優しいデッドリフトのやり方”をご紹介します。
3. 腰に優しいデッドリフトの工夫
3-1. フォーム改善のポイント
デッドリフトはフォームがすべて。腰を守るためには、まずこの3つを押さえましょう。
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背中をまっすぐ保つ
持ち上げるときも下ろすときも、背中は板のようにフラットに。
鏡の前で横から確認したり、トレーナーにチェックしてもらうのがおすすめです。 -
腹圧をかける呼吸法
お腹をへこませるのではなく、息を吸ってお腹を膨らませるようにして腹圧を作ります。
これで腰まわりが安定し、余計な負担がかかりにくくなります。 -
膝と股関節の動き方
腰だけで持ち上げるのではなく、膝を軽く曲げつつ股関節からしっかり折りたたむように動く。
「お尻を後ろに引くイメージ」がポイントです。
3-2. 負荷のコントロール
フォームが整うまでは、負荷を抑えて安全運転が正解です。
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バーベルよりもまずはダンベルから
両手にダンベルを持って練習すると、可動域やフォームの感覚がつかみやすいです。 -
徐々に重量を上げる計画
10kg→12kg→15kgと、2〜3kgずつ段階的に。
「今日はこれぐらいなら余裕」ぐらいで終えるのが長続きの秘訣です。
3-3. バリエーション活用
腰に優しい動きや目的に合わせた種目を取り入れると、飽きずに続けられます。
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スモウデッドリフト(膝への負担軽減)
足を広めに開くことで腰を立てやすく、膝や腰への負担が軽くなります。 -
ルーマニアンデッドリフト(ハムとお尻を意識)
膝をあまり曲げず、お尻の後ろ引きを強調。腰よりも裏ももとお尻に効きます。 -
チューブデッドリフト(軽負荷でフォーム練習)
ゴムチューブを使えば負荷は軽く、動きの確認に最適。自宅トレにも向いています。
この工夫を取り入れるだけで、デッドリフトは「腰を壊すリスク」よりも「腰を守る効果」のほうが大きくなります。
次は、実際に私が行った腰を守るための補助習慣をお話しします。





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